┃姉妹校の紹介
Mount Lilydale Mercy College(マウント・リリーデール・マーシー・カレッジ) (Australia)
Gymnasium Ernestinum Rinteln(ギムナジウム リンテルン)(Germany)
┃姉妹校間交流
令和6年度 オーストラリア姉妹校派遣(3/11~3/24)
【Day 1~2】(3月11日~3月12日)オーストラリア到着・ホスト顔合わせ
3/11(火)夕刻、関西国際空港を出発しました。オーストラリア ケアンズ経由でメルボルン空港に到着後、バスで姉妹校に行き、ホストファミリーが盛大に迎えてくれました。ついに対面を果たせたということで、お互いにこれからの交流活動に心を躍らせている様子でした。明日から学校での交流が始まります。積極的に交流を図り、たくさんのことを学んでくれることを期待しています。
【Day 3】(3月13日)姉妹校での初日
本日より、姉妹校での交流活動が始まりました。待ちに待った姉妹校への登校ということで、緊張と楽しみな気持ちを胸にホストの生徒と一緒に初登校しました。
初日ということで、本校生徒を歓迎するWelcome Ceremonyを行って頂きました。数多くの姉妹校生の歓迎と立派な講堂での式に本校生徒はとても緊張していましたが、温かな雰囲気のもと迎えてくださったので緊張が少し解けた様子でした。
その後、それぞれのホストの生徒が受ける授業に参加し、姉妹校生徒との交流を行っていきました。特に、姉妹校では日本語の授業があり、日本の食文化や日本の学校生活について話をしながら交流をしました。自分たちのことについて何とか英語で伝えようと奮闘する姿が印象的でした。また一緒にラジオ体操やダンスをするなど、とても和やかな空気が流れた有意義な時間になりました。
その他、英語で行われるBusiness Managementなどのアカデミックで内容が少し難しい授業にも参加し、姉妹校生やホストの生徒にサポートしてもらいながら、何とか内容を理解しようとしていた姿も印象的でした。
また、姉妹校生は自然豊かな環境に恵まれていて、それを活用した農園や牧場などの施設があり一方で、生徒1人に一台のノートパソコンが支給されていたり、校舎が現代的なの造りになっていると先進的な教育環境に本校生徒たちはとても感銘を受けている様子でした。
【Day 4】(3月14日)校外学習@フィリップ島
本日は姉妹校から2時間ほどのオーストラリア南岸に位置するフィリップ島でホストファミリーの生徒と1日校外学習を行いました。学校からバスで移動し、まずはじめに島へ繋がる橋の前でペリカンの餌やりショーを観たり昼食を取ったりしました。その後、島の中にあるチョコレートファクトリーを訪れ、チョコレートに関するさまざまな展示品をみたり体験活動をしながら、チョコレートの作り方についての見学を行いました。また、施設内にあるアーケードゲームの賞品としてチョコレートを貰ったりと充実した体験になりました。次に、コアラ・コンサベーション保護区に行き、コアラを中心とした様々な敷地内で保護されているオーストラリア固有の動物の観察をしました。自然な姿で生活している珍しい動物を間近で見ることができました。その後、ビーチの近くの商店街でお土産を探したり食事をしたりした後、最後に島の西岸にあたる場所にあるペンギンパレードという観光スポットを訪れました。そこでは、世界最小のフェアリーペンギンが巣穴に戻るために岸に上がってきて大勢でヨチヨチと歩く姿を観察しました。残念ながら時期の加減でその数は少な目でしたが、それでも日本では見ることのない光景に生徒たちはとても感激している様子でした。朝から長時間の移動で長い1日になりましたが、様々なアクティビティの中で生徒たちはより深い交流を行いさらに関係を深められた非常に濃い1日となりました。
【Day 5,6】(3月15日、16日)ホストファミリーとの週末
週末となり、各自ホストファミリーとの週末を過ごしました。オーストラリア固有の動物が多くいる野生動物保護区を訪れたり、メルボルン市街でショッピングやランチを楽しんだり、日本料理を振る舞ったり、プールで遊んだりと様々な過ごし方でホストと有意義な時間を楽しみました。ホストとの関係性もさらに強まり、より濃い交流が見られるようになってきました。
【Day 7】(3月17日) 学校での活動 芸術&工芸
本日より学校での活動の最終週となりました。本日は美術と工芸の授業に参加し、オーストラリア特有の材料を使った姉妹校ならではのモノづくりに挑戦しました。美術の授業では、落ち葉など自然のものを使ってつくる版画アートに取り組み、工芸の授業では、木材ににオリジナルのデザインを施した木工に取り組み、ホストや家族へのプレゼントを作成しました。また、学校に備わっているレーザー彫刻機で各自の好きなオーストラリアの動物のバッジを作成してもらい、お土産として持って帰りました。設備の整った環境のもと、派遣生たちは各自のクリエイティビティを最大限に生かしながら活動に取り組む姿がとても印象的でした。
【Day 8】(3月18日) メルボルン市街散策
本日はメルボルンの街で1日散策活動を行いました。学校の最寄りLilydale駅に集合し、電車にてオーストラリア有数の観光都市であるメルボルンに向かいました。まず初めに訪れたのは、ショップや屋台が並ぶQueen Victoria Marketというマーケットです。様々な雑貨品、衣料品、そして食べ物が売られており、お土産や目新しいものを探したり、現地の食べ物に挑戦したりと各々の時間を過ごしました。次に向かったのは、Melbourne Skydeckというメルボルンの街を一望できる展望台のあるビルです。ビルの88階までを高速エレベーターで上り、展望台からメルボルンの街だけでなく遠くには山脈や海を眺めることができ、まさにメルボルンの全貌を目に収めることができました。姉妹校のある町はのどかな自然に恵まれた町ですが、変わってメルボルンという現代的で栄えた都会に足を運び、オーストラリアの異なる一面も味わうことができた1日となりました。姉妹校での活動も残り2日となりました。悔いのないようにさらに積極的な交流活動を最後まで行ってくれることを期待しています。
【Day 9】(3月19日) 学校での活動 農業
本日は、朝からそれぞれのホストの生徒の授業に参加し、3時間目にAgriculture(農業)の体験をさせてもらいました。学校の敷地内にある牧場に飼育されている羊と触れ合あったり餌をあげたり、敷地内で栽培されているワイン用の葡萄を収穫して味見したり、インゲン豆の苗を植えたりと姉妹校ならではの環境でできる貴重な体験をさせてもらいました。特に栽培されている葡萄は授業で行われるワイン造りに実際に使用されるもので、その工程を少し見学させていただきました。これまで全てが生徒たちにとって目新しく貴重な体験となってきましたが、いよいよ明日が学校での活動の最終日となります。最後の最後まで、積極的な交流を図り少しでも多くのことを学んでくれることを期待しています。
【Day 10】(3月20日) 学校での活動最終日 Cooking, Japanese Class & Sayonara Party
いよいよ姉妹校での活動の最終日となりました。本日は朝からCookingの実習を行いました。野菜とミンチ肉で作った餡をパイ生地で包んだSausage Rollsという料理と、オーストラリア固有のレモンマートルというレモンの香りがする植物を使ったLemon Myrtle Biscuitsというクッキーを作りました。生徒同士で協力し作り上げたものを一緒に食べたり、持って帰ってホストにプレゼントしました。
次に、日本語の授業に参加し、折り紙のレクチャーを姉妹校の生徒にしました。戦時中の広島と折り鶴について動画で学習した後、一緒に折り鶴を折りました。日本の生徒がサポートを行い、見事作り上げた折り鶴は次の9月にオーストリア姉妹校生が日本に来た際に広島にて贈呈を行うようです。折り紙を通じて和やかな交流が行われた時間になりました。
昼からも日本語の授業に参加し、派遣生は英語で姉妹校生は日本語でお互いに質問をし合いながらスピーキングの練習と交流活動を行いました。さすがに最終日となり、英語で話すことに自信を持てるようになったのか非常に活発なスピーキング活動が行われていました。
そして放課後に、最後のイベントであるSayonara Partyが行われました。ホストと派遣生徒が集まり、スナックを食べたりクイズ大会をしたりしながら最後のひと時を過ごしました。また、オーストラリア姉妹校と本校の交流の恒例イベントであるゲーム大会を行い、箸渡しと折り鶴対決をしました。見事ゲームに勝った日本チームは記念のトロフィーを持ち帰ることなり、次回9月にオーストラリア姉妹校生が来校した時に再びそのトロフィーの獲得を争いゲームをすることになるそうです。そして、明日の朝一番にケアンズへ向けて派遣生徒は姉妹校を出発します。残り少ないホストとの時間ですが、悔いの残らないような交流の時間を過ごせることを願っています。
【Day 11】(3月21日) ホストとのお別れ&ケアンズへ
ついにホストとのお別れの日がやってきました。空港へ向かうバスに乗るため、朝に姉妹校へ集合しホストとの最後の瞬間を過ごしました。お互いに今までの感謝の言葉を伝え合い、笑顔と涙のあるそんな素敵な時間でした。名残惜しさを残しながら、バスに乗り込み最後までお互いに手を振り合っていた光景から、この短い期間にも関わらず強く深い関係を築き上げられたことがうかがえました。
そして、メルボルン空港に到着後、3時間のフライトを経てケアンズに到着しました。メルボルンの乾いた暑さとは違ってケアンズは暑く湿度も高く、同じオーストラリアでも気候が異なるということを肌で感じました。その後、ホテルに着き海沿いのおしゃれなレストランで夕食をとりました。
明日からは、ケアンズにてグリーン島、キュランダ村での観光になります。こちらの天候は変わりやすく心配ですが、残りの研修も充実したものになることを願っています。
【Day 12】(3月22日) グリーン島観光
本日は、グレートバリアリーフで知られるグリーン島にて観光を行いました。朝8時ごろ、ホテルから数分歩いた所にある港からクルーザーに乗りグリーン島へ出航しました。
島に着き、記念撮影を行った後、グラスボトムボートと呼ばれる船底がガラス張りになった船に乗り、海中の魚などの生物やサンゴ礁を見ました。カクレクマノミやウミガメなどたくさんの生物がサンゴ礁に生息している様子を間近で見ることができた貴重な体験になりました。
その後、島内の昼食会場にてビュッフェを堪能した後、シュノーケリング機材を借り、ビーチにて遊泳を行いました。
帰りもクルーザーで港まで戻り、少し休憩した後夕食会場へ向かいました。街中のレストランにて夕食を取った後、ホテルへ戻りこの日は終わりました。天気が良過ぎるほど素晴らしい天候となり、グリーン島の観光を最大限楽しむことができた1日になったと思います。明日はキュランダ村での観光です。また、活動日としては明日が最終日となります。最後の日も天候に恵まれることを期待してゆっくり体を休めたいと思います。
【Day 13】(3月23日)キュランダ観光
本日はケアンズと同じクイーンズランド州にあるキュランダ村にて観光を行いました。キュランダは世界遺産の森に囲まれた村で、その自然を活かした様々なアクティビティや観光で知られています。まず、ホテルから40分ほど北西の場所にあるレインフォレステーション自然公園を訪れ、アーミーダックと呼ばれる水陸両用の6輪駆動車に乗り、熱帯雨林の中を散策しました。動植物を間近で観察したり、水中を走行したりと、まさに探検家になったような気分になれました。次に、オーストラリアの先住民のアボリジニの伝統・文化体験を行いました。アボリジニの伝統的なダンスを鑑賞したり、ブーメランの投げ方のレクチャーのあと実際に投げたり、伝統楽器であるディジュリドゥについて話を聞いたり、狩猟用のやり投げの実演を観たりと、盛りだくさんな内容でアボリジニの伝統と文化について学ぶことができました。
そして、公園内にある動物園などを見て昼食を取った後、バスで数分の位置にあるマーケットにて自由時間を過ごし、スカイレールキュランダターミナルに向かいました。そこでは、ケーブルウェイに乗り、熱帯雨林を上空から優雅に眺めることができました。キュランダの壮大な熱帯雨林を俯瞰的に見ることができ、その広大さに非常に圧倒されました。
その後ホテルへ戻り、自由時間となりました。各自夕食を取ったり買い物をしたりしてオーストラリア最後の夜を過ごしました。天候が心配でしたが、午前中は見事な快晴で、昼からは雨が激しく降ったり止んだりと不安定ではありましたが、本日の全行程を無事終えることができ、活動の最終日として大変満足いくものになりました。
【Day 14】(3月24日)帰国
いよいよ帰国の日がやって来ました。朝ホテルを出発し、ケアンズ空港から日本へ向けてオーストラリアを出国しました。そして、7時間半のフライトを経て無事、関西国際空港に着き生徒たちは各自の帰路へつきました。初めての海外、初めてのホームステイという生徒も多くいる中、2週間の研修で貴重な体験と学びがたくさんあったと思いますが、その研修の価値を本当に発揮していくのはこれからです。何を学び何をこれからの生活に活かしていくのか、今後の生徒たちの活躍に期待したいと思います。みなさんお疲れ様でした。